CHILD CASE
子どもの矯正治療
子どもの矯正治療について
歯はまず乳歯が生えて、永久歯に生え変わります。永久歯がほぼ生え揃うのが12〜13歳。子どもの矯正治療は乳歯が永久歯に生え変わる時期（第1期）と、永久歯がはえ揃ってから時期（第2期）に分けて考える必要があります。
第1期は、家を建てることに例えるならば、基礎工事期間です。家は土台がしっかりしていないと簡単に崩れてしまいますが、子どもの矯正治療では、乳歯が永久歯に生え変わる時期に、咬み合わせやアゴの形をよい方向へ広げる土台作りをしないと、永久歯が本来の場所に生えてこなくなる場合があります。
それに対して第2期は、本工事期間。大人と同様の治療が中心となります。但し、大人とは違い、骨格もまだまだ成長していくので、注意深く見守りながらの治療になります。
第一期治療から始めるメリット
子供の矯正治療の特徴は成長期を利用してできるところにあります。歯並びの悪さは骨格に問題があることが多いので、この時期を利用して顎をよりよい成長へ誘導してあげることができます。そうすることで、歯と歯の隙間が出来、歯が本来あるべきところに並ぶ、その為大多数の子供が、歯を抜かずに治療ができるというメリットがあるのです。
また、舌の位置が正しい場所にないと、発音が悪くなったり、口呼吸をしていることがある。口呼吸を続けていると骨格の発育にも影響を与えることがあり、矯正歯科で舌の癖を治すトレーニングをすることで治る可能性があります。
そして、子どもの矯正治療で最大の敵は虫歯。矯正治療を受けている子どもは、ブラッシングの指導を受け、正しい磨き方を習得していくので、歯磨きに対する意識が高く、治療後も正しいブラッシングができるようになります。
治療完了までの流れ（子どもの場合）
検査期間
治療期間
アフターフォロー
- ❶ カウンセリング・検診
所要時間30〜60分 - 問診と簡単な診察を行い、症状とおおよその治療期間、治療費の概算などをご説明したします。
幼児や小学校低学年のお子様の場合は、お子様にあったタイミングで治療を開始する必要があるので、治療を開始するまで、半年毎に検診にお越しください。その間になないろ矯正歯科に慣れてもらうというメリットもあります。
- ❷ 精密検査
所要時間 約60分 - レントゲン撮影，口腔内写真、実物大の歯形をとって、顎や歯の状態を検査します。
- ❸ 診断
精密検査後3〜4週間後
所要時間 約30〜60分 - 精密検査を元に、患者様自身の歯形模型を使って、治療方針をきめ細かくご説明致します。この際に正式な治療費も決定致します。（第一期、第二期に分けてお見積させて頂きます。）
- ❹ 同意書にサイン
- 第一期から治療を開始するお子様の場合は、まず治療方針、治療費用にご納得いただけましたら、同意書にサインを頂いて、実際に治療を開始致します。そして第二期のタイミングで再度、治療方針、第二期の治療費を見積し、再度、同意書にサインを頂きます。
※子どもの場合、成長の仕方で治療方針が大幅に変わることがあるので、このような対応をさせていただいております。
- ❺ 第一期治療
治療期間 1〜7年 - 主に顎の発達を促し、永久歯が生える土台を作る為の治療になります。
多くの場合、装置装着後、2ヶ月に一回通院していただき、じっくり治療していきます。治療期間中、年1回はレントゲン撮影をして、顎の発育状況を注意深く観察していきます。
その他にも、歯磨きのブラッシング指導、筋機能療法による口の周りの筋肉の強化も行います。子どもの場合は特に重要です。
- ❻ 第二期治療
治療期間 2〜3年 - 装置の型取りをし、装置が完成したら実際に装着して第二期治療を開始します。
多くの場合、装置装着後、1ヶ月に一回通院していただき、装置の調整や経過を観察をしながら、歯を動かしていきます。
大人の動的治療とほぼ同じです。
- ❼ 静的治療
治療期間 2〜3年 - 動かした歯が「後戻り」しないよう、安定させる期間です。
保定装置（リテーナー）と呼ばれる簡単な装置を、決められた時間装着していただきます。通院は3ヶ月に一回（状態によって個人差があります）で、後戻りをしていないか経過を観察します。
最初は食事以外の24時間装着するようにお願いしています。その後経過を見ながら、徐々に時間を減らしていきます。
実は矯正治療で一番重要な期間です。子どもは特に疎かにしがちなので、保護者の方の協力が大切です。
- ❽ アフターフォロー
- 決められた静的治療期間が経過すれば治療は完了です。
治療期間終了後も「美しい歯並び」を維持するために、定期的に経過観察（半年〜1年に1回程度）することをお勧めしています。
※ 第二期から治療を開始する場合は、通常の流れとほぼ同じです。詳しくは矯正治療の流れをご確認ください。
