SUPPORT
治療方法
治療方法について
診断により、患者さん一人一人に合った治療ゴールが設定されると、目標達成に最も効率的・効果的な治療方法、治療装置を選択します。
成長期の上顎前突や反対咬合では、 上顎を抑制する、下顎成長を促進する、上顎を前に出す、下顎を抑えるなど、目的に応じたさまざまな装置を使用します。
矯正装置について
矯正治療は言うまでもなく「歯を動かす」治療です。治療ゴール達成には何らかの矯正装置を長期間、口腔内に装着することが必要になります。皆さまご存じのブラケットというアタッチメントを使用する際には、歯列の内側に クワドヘリクスやホールディングアーチなどの装置を併用されることが多くあります。また、動的治療終了後にはリテーナーという取り外し式の装置を数年間使用していただくことになります。
ブラケットは年単位で装着していただくことになるため、ブラケットの目立ち具合を気にされる方も多いです。しかし、一番大事なのは「歯並びを治す」こと。目立たないことを優先しすぎて、治療期間が伸びてしまったり、十分に改善しないのでは意味がありません。なないろ矯正歯科でも様々な矯正装置を扱っていますが、症状によっては適さない装置もあります。まずはしっかりとヒアリング・歯並びの状況を確認をさせていただいた上で、最適な治療方法・治療装置をご提案させていただきます。
金属ブラケット
一般的な矯正装置
一般的な矯正装置です。丈夫で、いろいろな症状の矯正治療に対応することができます。金属色は目立ちますが、小さいので違和感は少ないです。他の装置に比べて安価で、治療費を抑えることができますので、お子様の治療には向いています。
クリアブラケット
金属ブラケットより目立ちません
成人でより目立たないことを希望される場合はクリアブラケットを選択され、いろいろな症状の矯正治療に対応することができます。金属ブラケットより目立ちにくくなっています。しかし、金属ブラケットより厚いため違和感が大きく、破損の可能性もあります。金属ブラケットと同様に装着するワイヤーは金属色になります。
矯正治療のリスク
矯正治療には以下の一般的なリスク・副作用があることをご理解ください。ただし、すべてのリスクや副作用が生じるわけではありません。
- 装置装着直後は矯正装置による不快感、痛み等があります。通常、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があり、予測した治療期間が延長する可能性があります。
- 生活習慣の改善、舌や口腔周囲筋のトレーニング、装置、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くことにより隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯肉が下がり知覚過敏が出ることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 矯正治療終了後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物) などをやりなおす可能性があります。
- 顎の成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると歯並びを元の状態に戻すことは難しくなります。